心を整える方法 その4 心とカラダの冷えやめぐりの関係
心とカラダの冷えや巡りはつながっている
手足が冷える、下腹が冷える、足首より下が冷えるなど「部分的な冷え」がある状態を「冷え性」と言います。
低体温は全身の症状なので、実は冷え性と低体温は別物です。
またカラダのめぐりの悪さは肩が凝る、むくみ、しもやけ。
また冷えのぼせと言って上はのぼせるけど、下半身は冷えると言うパターンもあります。
更年期の年ごろにはより冷えのぼせが起こりやすくなります。
「冷え性」も「低体温」も「体の巡りが悪い状態」も体調不良とともに、心のバランスも悪くなりやすいものです。
また、誰でも、体調不良があると、心も元気にはなりにくいものです。
ですから、冷えを改善して、巡りを良くすることは心を元気にすることにもつながってくる訳ですね。
もう少し深掘りしてみますね。
心を整える方法3の中で、東洋医学の臓器と感情の関係を説明しました。
肝の機能が落ちると、ストレスをコントロールする力が落ち、イライラしたり、モヤモヤしたりしやすくなります。
肝臓は体の中でも温度の高い臓器。40℃~42℃が適温と言われます。
つまり体が冷えると肝臓の機能は落ちる訳です。
肝臓が冷えるとストレスコントロールが難しくなり、感情のコントロールができにくくなります。
また、慢性疲労やストレスは肝臓機能を酷使します。すると慢性疲労やストレスでも肝臓が疲れて、冷えてきます。
慢性疲労やストレスでも体が冷えると言うことも覚えておいてくださいね。
なので、温活をすると言うことは、体を温めて内臓機能を増すとともに、ストレスにも強くなると言うことなのです。
お風呂に入るとホッとするのは、体が温まり、筋肉がゆるみ、胃腸にも肝臓にも良い影響があるからなのですよね。
入浴は治療になるよと良くお伝えしています。
ちなみに冷蔵庫の温度は4℃
基本的にお腹の温度は38℃(酵素が働きやすい温度)
冷たいものばかりをとっていると、内臓が冷えて、酵素の働きが悪くなり、エネルギーを生み出す力が弱くなってしまうので、温度管理は体調を整えるにもメンタルを整えるにもとっても大切です。
また、冷やす食材、温める食材をご存知です?
<冷やす温める図>
夏や暑いところで採れるものは体を冷やし、冬や寒いところで採れるものは体を温めることが多いです。
「旬なものを食べましょう」とか、「地産地消」という言葉を聞いたことがあると思います。
旬なものや地域の食べ物を食べることで自然と体のバランスが整うからなのですよね。
身土不二(しんどふじ)と言う意味は、人間のからだと人間が暮らす土地は一体で切っても切れない関係にあるという意味があるのです。
カラダを温めると言う意味で、運動することや、筋肉をつけていくこともとても大切な要素となります。
25才の筋肉量が100%とすると、その後何もしないでいると1年に1%ずつ筋肉は落ちると言われています。
35才で10%低下 筋肉量90%
45才で20%低下 筋肉量80%
55才で30%低下 筋肉量70%
65才で40%低下 筋肉量60%
75才で50%低下 筋肉量50%
「筋トレは全ての病気による死亡率を約23%減少させる」
シドニー大学のスタマタキスによる大規模な疫学調査により裏付けが行われたそうで、週2~3回のトレーニングをすると、
・血圧の低下 ・糖尿病リスクの軽減 ・グルコース代謝の改善 ・全身性炎症の減少
・抑うつ症状の軽減 ・認知機能の改善 ・筋肉量の維持、増加
筋肉の減少とメンタルの落ち込みは大きな関係があるようですよ!
ちなみに「筋トレはがんによる死亡率を約33%減少させる」とも言われています。
さて、肝の働きを整えるのに柴胡(さいこ)の入った漢方薬を使うことが多いです。
また、理気剤と言って、気のめぐりを良くする漢方薬もおすすめです。
カラダを温めたり、血流を促進するような漢方と組み合わせると、より良い効果が得られます。
福井薬局では松寿仙(血流を改善して体を温めるお茶)と柴胡加竜骨牡蛎湯
松寿仙と加味帰脾湯
バイオリンク(ミネラルは低体温の改善に役立つ)と漢方などと組み合わせることも多いです。
漢方薬だけよりも、ぐんと効果があがりますからね!!
次回は元気の「気」はどこで作られるの??
というお話をしたいと思います。